§1
身近な人に野菜やお米を買ってもらうことを前提に、生産をする販売方法があります。
友人や仲間に今年の野菜はいつできるかを伝え、購入する約束をしてもらうことです。
あらかじめ購入してくれる人が決まっていれば、売り先に困ることなく作付けをすることができます。
もし購入者が数十人集まれば、春収穫の野菜3種類を10個ずつ買ってもらう、夏収穫の野菜は5種類を週一回の頻度で買ってもらう、秋収穫のお米は一人につき60kg買ってもらうなど約束をすることで売上見込みを立てることができます。
周りの人と関係ができていれば、収穫した野菜を届けるタイミングや販売する量など急な相談も受け入れてくれるかもしれません。
§2
公設青果市場は農産物を買い取ってもらうことができます。
軽トラックの荷台に野菜や果物を積んで行くと全量買い取りしてもらうことができます。
出荷方法は品目によって違いがあり、事前に「せり」を見ると参考になります。
野菜や果物をどのように卸しているか知ることができます。
水で洗わずに出荷してもよい野菜、縛ってまとめて出荷した方がよい野菜、サイズがバラバラの場合はサイズごとコンテナを分けた方がよいなど、公設青果市場で生産物を買い取りに来ている業者の人に高く売るためのコツを事前に聞くと良いと思います。もし教えてもらえなくても他の出荷している人を参考にすることができます。
買取価格は時期と需要によって違いがあり、相場を知ることで高く売ることもできます。
日本全国に公設青果市場はありますが、自分が出荷する予定の公設青果市場へ事前に足を運ぶと「相場表」という表があり、実際に野菜がいくらで売れるのかを知ることができます。
例えばじゃがいもの相場の場合、高く売ることができたケースは1kgあたり高値192円、あまりうまく生産できず安く買い取ってもらうケースは1kgあたり安値160円など出荷する時期やしっかりとした野菜を作ることができたかなどによって買い取り価格に違いがでます。公設青果市場は基本的に持ち込んだ野菜や果物を全量買い取りしてもらうことができるので、大きく育たなかった野菜も買い取り業者が加工工場などにまわすため買い取ってもらうことができます。
もし公設青果市場のホームページがあれば相場表をインターネットで公開している場合もあります。
安定的に出荷できるようになれば地元のスーパーマーケットに育てた野菜が並ぶことがあるかもしれません。
§3
具体的に栽培する野菜を決める時は売りたい野菜の相場価格と10aあたりの収穫量を参考にするとよいと思います。
例えばじゃがいもが10aあたり2,000kg収穫できると想定します。1kgあたり160円で売れるのではないかと想定した場合、2000kg×160円で32万円の売上高が予想できます。この32万円から公設青果市場に支払う手数料約10%や種苗費、農業機械の減価償却費などを差し引くことになると思います。
野菜別の収支が掲載されている統計もあるのですが、農業のやり方によって統計とかけ離れた結果になることもあると思います。例えば統計では10aあたりの農地賃料は1万2千円と記載されているが、地域によって賃料相場は様々である場合が多く、場合によっては知り合いから無料で借りられたということもあるでしょう。農薬費用も野菜と野菜の間隔を広く取るので虫がつきづらく無農薬で栽培可能ということであれば農薬費用はかからないということもあるはずです。栽培する土地によって、昔から栽培しやすい野菜といわれるものや、栽培には向かない野菜だといわれているものがあり、地域で農業を行なっている農業関係者に事前に相談をするとアドバイスをもらえると思います。